兼業農家をやることになってしまって

ウェブの情報だけでもでなんとかなりました

スズメに稲穂をかじられました

毎年の事なのですが、スズメに稲穂をかじられます。

かじられた穂はつぶれてしまい、米にはなりません。

出穂の早い圃場はスズメの被害が集中するらしく、対策として鳥おどしテープを張ります。

 

テープを張っておいてもスズメは侵入してきます。

どの程度の効果かを確認するために、数年前に試しにテープを張らずにおいてみましたが、その年は一番外側の穂が全滅状態でした。効果はあるようです。

昔はどの圃場も鳥おどしテープを張っていましたが、今は出穂の早い3か所くらいでしょうか。

 

私の場合は鳥おどし紐を圃場一回りさせて、1メートル間隔くらいで1メートルくらいに切ったテープを結びつけています。

テープが風にあおられてちぎれると周囲に迷惑なので、ずっとこうしています。

使用するテープの量は同じくらいのはずです。

 

鳥おどしテープを張る作業は、重労働ではありませんが、そこそこ時間がかかります。

ポールを持って行って、それを立てて、鳥おどし紐を渡して、テープを結びつける。

いつも夕方に作業しますが、それでも暑いです。

 

葉の色が薄いように見えます

出穂時期になりました。

うちの圃場の葉色が濃くならないのが気になっていて、検索してみました。

 

私は稲作作業一式を委託しており、肥料は基肥一発処理をしていますが、

圃場の状態によっては肥料の効果が出にくい場合があるそうです。

そのため、出穂時期前に葉の色を診断して、薄い場合は窒素分を追肥するとありました。

 

そこで使うのが葉色ゲージです。結構高くて8千円くらいです。

葉色ゲージは表に葉色見本、裏に使い方と参考情報が記載されています。

診断方法は2種類あり、単葉診断と群落診断です。

群落診断は2名で作業しないと時間がかかるので単葉診断で行いました。

いつもの出穂時期の14日くらい前から調べていたのですが、やはり薄いままです。

こういった可能性がある事は知っていたので、肥料は購入済みです。

走り穂が出たのを見て追肥を行いました。即効性の肥料なので1週間ほどで効果が出るはずです。

 

検索は各地のJAのページがよくヒットしますが、たいていはSPAD値という葉色計という測定器が出力する値が示されています。葉色計は高価なので使っているのは大規模農家でしょう。

葉色計が無い人のために、SPAD値を葉色ゲージの値へ変換する簡易的な方法もあるのですが、ウェブページによって少し違います。

また、群落診断値か単葉診断値か記載されていないページもあります。

群落診断の数値と単葉診断の数値には差があるので間違えないようにしないといけません。

ウェブページから得られる情報は稲作指導の参考資料です。数値や日数など細かい点に注意する必要があります。寒冷地や温暖地によっても異なります。

中干終了の判断は?

検索すると、中干の期間は1週間から10日とありますが、土壌によって違うようです。

注意点としては、乾かし過ぎると土壌のヒビ割れが大きくなり、稲の根が切れる場合があるそうです。

根が切れてしまうと、当たり前ですが、成長に影響が出ます。

 

中干している間に雨が降らなければ、1週間ほどで圃場に水を入れます。

水の入れ方にも注意点があるようです。

検索すると、最初は走水(はしりみず)で圃場の表面を湿らせる程度にとどめるとあります。

急に水を張ると、これもまた根が傷む原因となるようです。

 

中干はあまりこだわらなくて良いという記事もあります。

確かに、雨がちで2週間かけても乾かない年がありましたが、収量はあまり変わりませんでした。

うちの圃場は砂壌土なのですが、砂壌土の場合はあまり関係ないのかもしれません。

 

中干開始の判断は?

検索してみると中干(なかぼし)が説明されてるページがたくさんあります。

判断基準は稲の株数のようですが、数え方が難しく、ウェブページの説明だけでは私には理解できませんでした。

そこで私は、収量は無視して、田植えの1ヶ月後に開始するようにしています。

このタイミングなら余程の高気温が続かない限り大丈夫なようです。

収量は減っているかもしれません。

 

主な目的は稲の分けつ(稲の株が増えていく状態)速度を遅くさせることで、稲の成長ステージが切り替わるようです。

私の圃場では軽くヒビが入るまで田面を乾かします。

私の圃場では、高低差で水がなくなりにくい所があり、そこの株はかなり太くなります。確かに効果はあるようです。

 

中干をすると、おたまじゃくしが死んでしまうので気がとがめますが、私は稲刈りも委託しているので、中干しをしないと注意されます。

中干は圃場を固くする効果もあるためだそうで、中干した後の圃場は水がしみこみにくくなっているようです。

農作業以外にもやる事が増えました

農作業以外にもやる事が増えました。

今までも体力仕事の奉仕作業や運動行事とかは私が担当していましたが、更に、

  1. 地区の定例会
  2. 地区の役員会
  3. 地区の行事の準備

などが増えました。行事は休日が多いですが、会議は平日の夜が多いので結構負担です。

私の場合は転作作物を作っていたので、役員が重なっていた年の夏場は、土日がほとんど埋まってしまう状態でした。猛暑日の農作業で意識を失いそうになったのはこの年です。

稲作は手間が少ない方の作物です。それまで地区の行事がこなせていたとしても、転作すると両立は難しくなります。

 

去年まではコロナでほとんどの行事が中止となったので、ずいぶん楽ができました。

前に新聞で「コロナで行事が少ないので、PTAや地区の役員に立候補する人が増えた」という記事を読んだことがあります。よくわかります。

 

自治会の会議は2時間かけても結論が出ない事がよくあります。

家族構成や生活水準の幅が開きすぎて、負担を平等にすると不公平が発生する場合が多くなっているからです。

さらに自治会は属人的な組織運営なので、行事の作業記録もほとんど無く、何をやるにも思い出しながらで時間がかかります。

「写真を撮っておいたらどうですか?」と言ったら、どやしつけられました。私の家は自治カーストの最底辺なので、求められていなのに意見を述べると怒られます。

 

行事の殆どは実質的に動員ですから、参加を依頼して回らなければなりません。しかし、高齢世帯が増えており、引き受けてもらえる人は減っています。

そういった事情からでしょう、「行事が多過ぎるのではないか?」と市役所主催の会議で質問した人がいました。

すると「市からは2件しか依頼していません」との回答が。

確かにその通りで、複数の地域活性化組織から自治会に動員がかかるため、少人数世帯や兼業農家が多忙な状態になっています。

農機作業時には耳栓を

農業機械のエンジン音は私にとってはかなり大きいです。(トラクターなどはマフラーが前方に付いています)

刈払い機(草刈り機)の取扱説明書などには、作業時に防護メガネと耳栓を付けるようにと書かれていて、防護メガネは刈払い機を買うと同梱されています。

耳栓はドラッグストアで買った物を使っています。洗って再利用できますが、弾力がなくなってきたら買い替えです。

 

近年はバッテリー式の刈払い機が各メーカーから販売されています。

動作音が静かなので買い替えたいところですが、稼働時間の短さが問題となります。

カタログを見ても、40分~1時間くらいしかバッテリーが持たないようです。

価格も笹なども刈り取れる高出力な物はエンジン式の倍はします。バッテリー込みでだいたい6万円くらいでしょうか。

 

田んぼのあるような土地では、農道や水路(水路といっても小川に近いです)を共同で草刈りします。作業時間は休憩を挟みながらではありますが、2時間程度になる事があり、電池切れは確実です。予備バッテリーを用意しても足りないでしょう。

これが無ければバッテリー式にするのですが。

 

田んぼにもメンテナンス用通路?

私は田植えを、12条植えるごとに条間を広め(45cmくらい)にとっていました。

出穂期に多湿になる事を防ぐために、一定割合で条間を広めにとる方法もあるという記事を読んだためです。

出穂期に多湿状態が長く続くと病気が発生しやすくなります。

出穂期は梅雨の時期と重なる事があるので、通気性を良くすることは重要です。

このやり方だと稲の株が少なくなるので収量が減る可能性も考えられますが、実際はほとんど変わりませんでした。これが原因だとするともっと減っていてもいいはずです。

 

この方法は田植えの時に面倒な事以外はメリットが多くありました。

  1. 農薬や肥料を散布する時に分量を管理しやすい
  2. たった15cm広くなっただけでも格段に歩きやすくなる
  3. 同じ所を歩くので溝切をしたような状態になる

よく「田植え機の不調?」と聞かれる事がありましたが、「メンテナンス用通路です」と答えていました。