兼業農家をやることになってしまって

ウェブの情報だけでもでなんとかなりました

給水調整装置が欲しいです(その2)

ネット検索では見つからなかったので、今度は特許実用新案から企業名を探してみることにしました。企業名が分かれば注文することが出来るかもしれません。

特許情報プラットフォームから検索できますが、困るのが検索ワードです。

「水田」などと検索すると3000件以上ヒットします。なんとかして絞り込まなくてはなりません。

「水田」「給水」で検索するとかなり絞り込めましたが、まだ2000件以上あります。

ヒットした物を少し閲覧してみたのですが、大企業が販売するシステムのような物も含まれています。私には無縁の物です。

私が欲しいのは簡単な調整装置です。そこで実用新案のみの検索にしてみると600件くらいになりました。出願人も個人名や中小企業が多いようです。

発明の名称に「自動」が含まれる物があったので、除外ワードに「自動」を入れて検索すると400件くらいまでになりました。

絞り込みはこれくらいにして、それらしい物を順番に見てみましたが、シンプルで面白いアイデアがたくさんありました。勉強になります。

登録年を見てみると、ここ10年の物は10件くらいしかありませんでしたし、ほとんどは昭和の出願です。つまり給水コントロールのアイデアはすでに出尽くしているという事でしょう。

 

ヒットした400件の中に、シンプルな給水調整装置を製造しているメーカーを見つける事ができました。昭和50年代の実用新案でした。

実用新案の情報は興味深いので、残りは連休にゆっくり閲覧したいと思います。

 

給水調整装置が欲しいです

この時期は繁忙期で、久しぶりの更新です。

 

水田に給水する時期になりました。

水の需要が集中するので、取水し過ぎると怒られます。取水量は適切に管理しなければなりません。

 

取水量を調整するには水路側に取り付けられている分水栓を調整します。2000円くらいです。

うちの地区の圃場はこれが付いていますが、微妙な調整が難しいので、圃場側にエルボを付けて調整しています。

 

次に高価なのが水口ゲートです。4000円くらいで、これも水路側に取り付けます。

楽に調整できますが、圃場整備がかなり昔だったためか簡単に取り付けられません。

 

その次は水田用の給水バルブで圃場側に取り付けますが、1万円以上はするみたいです。高価ですが、その名の通りバルブなので微妙な調節も可能なようです。

 

安く自作したいと以前から考えていて、今年やっとそれっぽい物ができましたが、性能と耐久性には疑問符が付きます。

検索したりYouTubeを見たりとかしていたのですが、うちの圃場に合うタイプが見つからず、色々と部材を試しているうちに出来上がった感じです。

精度が出ていないので、水圧が強いと水を完全に止めることはできませんでした。

 

虫にかまれる事もあります

畔の草刈りなどをしている時に、虫にかまれる事があります。

家でかまれた場合は、すぐに水道水で患部を洗いながら毒を絞り出せるのですが、田んぼでかまれた場合は家に帰る前に毒が回ってしまいます。

 

以前ムカデ(だと思います)に指先をかまれてひどく腫れあがった事があります。

痛みはあまり無かったのですが、手首から先がパンパンに腫れてしまい指を曲げることも出来ません。

その日は日曜日だったので、翌日に病院に行って点滴薬を投与してもらいました。

両手でハンドルを握れないので危なくて会社へは行けません。1日アイスノンで冷やしてました。

うかつに草むらに手を突っ込むものではないという事でしょう。

軍手ではなく、ビニールのグローブだったら助かっていたかもしれません。

 

私が子供の頃の農村では「虫刺されには※※を塗る」など、今では考えられない治療法が信じられていました。

 

兼業農家と給与所得

兼業農家なので、平日はサラリーマンをやっています。

農業収支が黒字になることはほとんどありません。

農機の償却が終われば少し黒字ですが、通帳の金額が農機購入前の額に戻る事は無いでしょう。

兼業農家個人事業主扱いで、確定申告しやすいように専用の口座があります)

兼業農家は農業分の赤字に耐えられる給与所得がなければなりませんが、以前勤めていた中小企業の中途採用者の給料は低く抑えられていました。(中途採用は中古品扱いです)

 

地方は物価が安いと言われますが、近場にディスカウントストアが無いので逆に高いかもしれません。

しかも、地方は車以外の実用的な移動手段が無いので、職場がよほど近所でない限り自動車が一人1台必要になります。メンテナンスと次回車体購入費など全てを含めると、月平均4万円くらいは必要です。

農業を引き継いでから貯蓄は減り続けています。

 

「それなら耕作をやめればいいのでは?」と言われることがありますが、そんなに簡単ではありません。

農地を譲渡できないと耕作放棄地となってしまい、色々な手続きが必要になりますし、草刈りなどのメンテナンスが大変になります。

 

農業資材のパッケージが大きい

農薬(粉剤)は1kgが標準のパッケージサイズです。

兼業農家用に500gサイズがあればいいのにとずっと考えています。

農薬の施用量は圃場面積によって決まるので、1.5kgとか半端な量が必要だったりする事があります。

肥料は多めでも使い切ってしまいますが、農薬はそうはいきません。

農薬は決められ量を使わないと、効果があまり出なかったり薬害が発生したりします。

農薬が余った場合は農薬回収日にお金を払って回収してもらいます。

 

肥料は以前は20kgパッケージでした。最近15kgのパッケージを見るようになりましたが、腰を痛めるのには十分な重さです。

15kgでも体積が大きいので扱いにくく、散布用バスケットに移し替える時にこぼれたりします。

もし10kgパッケージがあれば、扱いはかなり楽になるでしょう。

肥料の入っていた袋は産業廃棄物です。農業廃プラ回収日があるので、お金を払って回収してもらいます。

 

先日肥料を150kg散布しましたが、2時間半くらいかかりました。機械(ホッパー)が無いので手作業です。腰を痛めないように休憩とストレッチを頻繁に行いました。近年は3月末でも20℃以上の日が多いので助かります。

 

農業機械は高価です

農業機械の価格ですが、作業能力が低い物でも新品の場合は、

ラクターは300万円くらいで、コンバインは200万円くらい、田植え機は100万円くらいです。

専業農家が使う物だと数倍しますが、とんでもない速度で作業できます。

また、これらを収納しておく農機具小屋が必要になります。

個人で全部持つのは大変なので、私は中古を共同購入して分担して保管していましたが、中古でも状態の良いものはそれなりの値段がします。

 

私が稲作を始めてからトラクターと田植え機を買い替えましたが、共同所有者の使い方が荒くて、すでに2回修理しています。

壊れたのに気付かないのか無頓着なのか、壊れたまま放置してあったので、私が修理の手配をしました(とぼけられたので)。

その他にも強くぶつけたと思われるゆがみが、あちこちにできています。

技量以上の速度で作業して操作を誤ったのでしょう。

農機の掃除もやってくれない(当人はやったつもりかもしれません)ので、ひどいサビが出ています。

仕事との日程調整も大変なのに余計な手間が増えて困っていたので、農機作業は他の人に委託することにしました。

今後はメンテナンスや修理は共同所有者が行う事になります。税金は払いますが。

農機作業を委託すると収支は赤字になりますが、もやもやしなくて済むし、稲作で試したい事はほぼ試したので丁度よかったかもしれません。

 

そばの圃場の雑草対策

そば栽培のマニュアルには、そばが先に成長するので雑草はあまり生えないとありましたが、そばの密度が低いと圃場は雑草だらけになります。

前にも書いたのですが、圃場が乾燥していると枯れてしまうようで、枯れた箇所は雑草が生えてしまいます。

そば栽培に使える除草剤は今のところ無いそうで、種をまいてしまったら後はもう処置無しの状態です。

 

種まきまでに耕起を複数回行うと、雑草の発生をいくらか抑える事ができます。

私の場合は、雑草で地面があまり見えなくなったら耕起していました。

圃場全体を耕起したらそのまま反転してもう一度耕起し、雑草をなるべく圃場にすき込みます。雑草の地下茎が出ていたら、それをレーキなどで引っ張り出して枯らします。

ラクターは遅めに動かさないと草をうまくすき込めませんし、圃場が狭いのでターンが多く、かなり時間がかかります。