そろそろ稲刈りの時期です。
刈り取りが早すぎると、未熟米が大量に発生して品質等級が落ちてしまいます。
逆に刈り取りが遅すぎると、うちの圃場の場合は米粒にヒビが入る「胴割れ」が発生して、これもまた等級が落ちてしまいます。
以前は「着色粒」が等級が落ちる主な原因でしたが、着色粒を選別する装置が普及してからはあまり見られません。
この選別装置が導入されてから、うちの圃場は農薬散布をしなくなりました。
出荷量は落ちますが、真夏の農薬散布作業は命にかかわるので...。
ドローンでの散布があるのでは?と思われるかもしれませんが、面積がまとまらないと受注してもらえません。
着色粒は登熟期にカメムシが稲穂をかじる事で発生します。
圃場にいるカメムシは、家の中で見るものと種類が異なり、ほっそりしています。
刈り取りが遅れる主な原因は、「天気が悪かったから」です。
適切な刈り取り時期の判断基準はすでに確立されています。
その通りにできれば問題ないのですが、雨が続くと圃場がぬかるんで、コンバインがスタックしてしまうため刈り取り作業ができません。
台風が連続して通過すると、収穫をあきらめる事態もありえます。
AIや人工衛星画像で判定してくれるサービスがありますが、稲刈りに関してはあまり意味がないかもしれません。
農家が欲しいのは正確な3ヶ月間の天気予報でではないでしょうか。